第二種電気工事士 技能試験No.11 複線図の書き方
複線図の書き方
- 各機器を配置&PL(パイロットランプ)を探す
- PL:同時点滅なら照明あつかい(白線)
- PL:常時点灯ならコンセントあつかい(黒線)
- 電源Nから白線を引く
- 照明
- コンセント
- 他負荷
- 電源Lから黒線を引く
- スイッチ
- コンセント
- 他負荷
- スイッチから照明まで使っていない線色で引く(黒・白・赤)
- 施行条件で線色の指定がある場合は、必ずそれに従う
- 一種では良くあること注意!
- 施行条件に従わないと一発アウト!!
- 施行条件で線色の指定がある場合は、必ずそれに従う
公表問題No.11 技能試験問題[試験時間 40分]
図に示す低圧屋内配線工事を与えられた全ての材料(予備品を除く)を使用し
<施行条件>に従って完成させなさい。
なお
- 金属管とジョイントボックス(アウトレットボックス)とを電気的に接続することは省略する。
- スイッチボックスは支給していないので、その取り付けは省略する。
- 電気接続箇所のテープ巻きや絶縁キャップによる絶縁処理は省略する。
- 作品は保護板(板紙)に取り付けないものとする。
< 施行条件 >
- 配線及び器具の配置は、図に従って行うこと。
- ジョイントボックス(アウトレットボックス)は、打抜き済みの穴だけをすべて使用すること。
- 電線の色別は(絶縁被覆の色)は、次によること。
- ➀電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。
- ➁電源からの点滅器及びコンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。
- ③次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
- コンセントの接地側極端子(Wと表示)
- ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子
- 引掛シーリングローゼットの接地側極端子(Wと表示)
- ジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設け、接続方法は、次によること。
- ➀電源側電線(電源からの電線・シース青色)との接続箇所は、リングスリーブによる接続とする。
- ➁その他の接続箇所は、差込形コネクタによる接続とする。
- ねじなしボックスコネクタは、ジョイントボックス側に取り付けること。
- 埋込連用枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。
※余白部分に複線図を自分で書くのだが、出来れば<施行条件>下が望ましい。
施行条件に従って完成させなさい!
注意するポイントは5つ
- アウトレットボックスは、打抜き済みの穴だけをすべて使用
- 電源側電線との接続箇所は、リングスリーブ
- その他の接続箇所は、差込形コネクタ
- ねじなしボックスコネクタは、ジョイントボックス側
- 埋込連用枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分
下記※ ~ ※筆者の感想まで(試験対策としては読み飛ばしてOK!)
※この問題は当初、アウトレットボックス+金属管の施工仕様だったので、本来なら・・・
- ジョイントボックス(アウトレットボックス)は、打抜き済みの穴だけをすべて使用し、25mmのノックアウト穴は点滅器「ロ」に至るケーブルに使用すること。
- アウトレットボックスと金属管は、ボンド線で電気的に接続すること。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじは、ウォーターポンププライヤ等で頭部がねじ切れるまで堅固に締め付けること。
- ねじなしボックスコネクタは、電線管の両端に取り付けること。
※こういう設問になるはずなのだが
はっきり言って中途半端な問題になっている。少なくとも電気工事士としての技量を問うなら
「 アウトレットボックスと金属管は、ボンド線で電気的に接続 」
「 ねじなしボックスコネクタの止めねじは、頭部がねじ切れるまで堅固に締め付ける 」
は外してはならない箇所で出題者の意図が明確ではないが、一種(No.6)の金属管の仕様もこれと同様なので試験としての同期はとれている。但し、金属管やPF管の処理は電気工事をする上で必須の知識となるので、Youtubeなどを利用して自身で勉強することをお勧めする。
※ここまでが、筆者の感想
No.11 複線図
1. 各機器を配置&PL(パイロットランプ)を探す
単線図からPL(パイロットランプ)がないことを確認
器具を配置する
2.電源Nから白線を引く
- 照明
- コンセント
- 他負荷
3.電源Lから黒線を引く
- スイッチ
- コンセント
- 他負荷
4.スイッチから照明まで使っていない線色で引く(黒・白・赤)
スイッチ(イ)から照明へ赤で引く
スイッチ(ロ)から照明へ白で引く
No.11 複線図 – 完成
第二種技能試験の解答 候補No.11
編集後記
施行条件下にも書いているが、第二種電気工事士技能では金属管とPF管そしてメタルラス壁の貫通といった電気工事で使うであろう管の処理が軽減されている傾向にある。一種で割愛するのは、既に管の施工は現場で経験しているという予測のもとで一次側の施工を重視している結果と言えなくもないが、二種で割愛するなら、管は止めてケーブルでの施工に変更すべき設問であると私は思う。
※今後この問題が問題になってくる!?かもしれない?
電気系の職業訓練であれば実際に壁に金属管を支持するなどの実習があるため、アウトレットボックスやスイッチボックスへの金属管やPF管の施工、パイプベンダーやパイプカッターなど工具の使い方も一緒に勉強することになるが、その経験がない指導者や技術はあっても指導能力に問題のある現場の上司(先輩)は残念ながら存在してしまう。
それは人の責任ではなく会社や組織の責任の方が大きいと私は思うが、出来ない組織に期待してもしょうがない。自分で興味を持つ方がストレスなくしっくりくる。
今はYoutubeという便利なツールがあり、実際に施工している様子を上げてくれる職人さんもいるので、一度は見ておいた方が良いと思う。全く知らないのと見たことがあるだけの違いは現場では大きい差になる。
但し、試験対策という点では、設問の施行条件通り施工するという命題さえクリアーすれば良いので知らなくても何ら問題はない。
電工の試験では「複線図」が一番のキモ
- 4色フリクション(黒・青・赤・緑)
- 1本ずつ揃える人でも本番当日には何が起こるか分からないので予備として前日に近くのコンビニで4色フリクションを購入しておけば良し。
- 蛍光ペンはピンク1本は必要(特に一種では)
- 施行条件で線色の指定がある場合、蛍光ペンでマークする!
- 最後のアウトレットボックスの「リングスリーブをカシめる段階」で施行条件に蛍光ペンでマークすることで再度確認しやすくなる。
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それでは、またね~( ̄▽ ̄)