第二種電気工事士 技能試験No.4 複線図

目次

第二種電気工事士 技能試験No.4 複線図の書き方

複線図の書き方

  1. 各機器を配置&PL(パイロットランプ)を探す
    • PL:同時点滅なら照明あつかい(白線)
    • PL:常時点灯ならコンセントあつかい(黒線)
  2. 電源Nから白線を引く
    • 照明
    • コンセント
    • 他負荷
  3. 電源Lから黒線を引く
    • スイッチ
    • コンセント
    • 他負荷
  4. スイッチから照明まで使っていない線色で引く(黒・白・赤)
    • 施行条件で線色の指定がある場合は、必ずそれに従う
      • 一種では良くあること注意!
      • 施行条件に従わないと一発アウト!!

公表問題No.4  技能試験問題[試験時間 40分]

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた全ての材料(予備品を除く)を使用し

施行条件>に従って完成させなさい。

なお

  1. 配線用遮断器及び漏電遮断器(過負荷保護付)は、端子台で代用するものとする。
  2. ー・ー・ー で示した部分は施工を省略する。
  3. VVF用ジョイントボックス及びスイッチボックスは支給していないので、その取り付けは省略する。
  4. 電線接続箇所のテープ巻きや絶縁キャップによる絶縁処理は省略する。
  5. 作品は保護板(板紙)に取り付けないものとする。
https://www.shiken.or.jp/ginouanswerK/pdf
/20210719/No4mon.pdf

< 施行条件 >

  1. 配線及び器具の配置は、図1に従って行うこと。
  2. 配線用遮断器及び漏電遮断器代用の端子台は、図2に従って使用すること。
  3. 三相電源のS相は接地されているものとし、電源表示灯は、S相とT相間に接続すること。
  4. 電線の色別(絶縁被覆の色)は、次によること。
    • ➀100V回路の電源からの接地側電線には、全て白色を使用する。
    • ➁100V回路の電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。
    • ③200V回路の電源からの配線には、R相に赤色S相に白色T相に黒色を使用する。
    • ④次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
      • コンセントの接地側極端子(Wと表示)
      • ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子
      • 引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)
      • 配線用遮断器(端子台)の記号Nの端子
  5. VVF用ジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設け、接続方法は次によること。
    • A部分は、差込形コネクタによる接続とする。
    • B部分は、リングスリーブによる接続とする。

※余白部分に複線図を自分で書くのだが、出来れば<施行条件>下が望ましい。

施行条件に従って完成させなさい!

注意するポイントは3つ

  • 図2配線用遮断器及び漏電遮断器用の端子台の説明図
    • 図のとおり施工すること(この図だと上からN・L・T・S・R)
    • 二種電工では順番が変わることは確認されていないが、一種では端子台の順番や配線の色の変更は、過去問(予想問題)と本番では違っていることが良くある。
  • 電源表示灯はS相T
  • 電源から2回路あるので、順番に処理する(配線用遮断器・漏電遮断器)

No.4 複線図

1. 各機器を配置&PL(パイロットランプ)を探す

https://www.shiken.or.jp/candidate/pdf/K_R03K.pdf

単線図からPL(パイロットランプ)がないことを確認

器具を配置する
器具配置

2.電源Nから白線を引く

  • 照明
  • コンセント
  • 他負荷
Nから白線

3.電源Lから黒線を引く

  • スイッチ
  • コンセント
  • 他負荷
Lから黒線

4.スイッチから照明まで使っていない線色で引く(黒・白・赤)

スイッチ(イ)から照明ー配線用遮断器側ー完成

5.電源Sから白線を引く

※配線用遮断器側の複線図が完成したので、次に漏電遮断器側の複線図に移る。

  • 施行条件を確認
    • S相は白色
    • 電源表示灯はS相とT相間
Sから白線

6. 電源Tから黒線を引く

  • 施行条件を確認
    • T相は黒色
    • 電源表示灯はS相とT相間
Tから黒線

7. 電源Rから赤線を引く

  • R相は赤色
Rから赤色ー完成

第二種技能試験の解答 候補No.4

編集後記

No.4、5、8は二種電工では特殊な問題

No.4、5は電源回路が2つ

No.8はリモコンリレー

と、実際に配電盤や分電盤を施工していないとピンとこない問題。これは一種でも言えることだが、実際に施工したことない問題はそれに疑問を持つより、そんなもんなんだ!?と問題そのものを一度こなす(丸暗記する)程度で良い。3回以上やれば手が覚える。試験さえ通れば仕事に就いたとき何度も配電盤・分電盤の電気工事を行うことになるので、試験の内容がより理解できるはずだ。先ずは考えるより慣れろ!試験対策で合格を勝ち取ろう!

電工の試験では「複線図」が一番のキモ

  • 4色フリクション(黒・青・赤・緑)
    • 1本ずつ揃える人でも本番当日には何が起こるか分からないので予備として前日に近くのコンビニで4色フリクションを購入しておけば良し。
  • 蛍光ペンはピンク1本は必要(特に一種では)
    • 施行条件で線色の指定がある場合、蛍光ペンでマークする!
    • 最後のアウトレットボックスの「リングスリーブをカシめる段階」で施行条件にピンクを塗ることで再度確認しやすくなる。

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No.4と次のNo.5は施工そのものは簡単だが、施行条件をよく読んで完成させる問題なので昔からよく出題される。

よく出題されるということは、何か出題者側の意図がある。二種電工も一種電工も電気工事士という職種は設計図通りに施工するという技術士を育成するための資格であるというのが前提。

つまり自分で設計図を考える仕事ではなく、既に書かれてある設計図(単線図)通りに施工する技術を取得する資格ということになる。

No.4の電源表示灯はS相とT相間だが、問題としてはどの相間であっても電気的にOk!一種電工では、ほぼ予想問題とは違う相間で出題されている。つまり

施行条件に従って完成させなさい!

これが一番重要なこと。

設計図である単線図から複線図に転記することが、一番重要であるという意味が少し分かって頂ける問題がNo.4である。

それでは、またね~😎

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