設計図である「複線図」が書けなければ電気工事士として失格!
いくら施工技術が優れていても、電気の設計図が自分で書けなければ電気工事士としては未熟。
とは言っても、電気施工図を一から書くのは、第三種電気主任技術者という資格が必要で私たちがこれから受験する資格は、実際に工事を行う上で必要な資格であり、そこで要求される施工知識は?というと
電気施工図の「単線図」から「複線図」を起こす。これが第二種電気工事士で必要な知識であり
「一番大事な勉強ポイント」
となる。
複線図の書き方 4手順
- 白線(接地) ・・・スタートは電源N
- 黒線 ・・・スタートは電源L
- スイッチ ・・・スタートはLが入った片側から
- パイロットランプ(PL) ・・・同時か常時
※今後パイロットランプはPLと書くだけのこともあるので、ココで理解しておく!
これは以前のブログでもかなり反響があった記事内容で、この4点だけ覚えれば必ず書ける!!
これを覚えてから、他の人のブログ記事や参考書を読んだらすぐに理解できる。
これが基本中の基本であり、第二種電気工事士の全て。
後は法令、公式、器具、工具を覚えるだけで全ての問題は解ける。
実際に書いてみるのが大事!
※毎年13課題の中から試験当日1課題を40分以内に完成させ「大きな欠陥が1つ」か「小さな欠陥が3つ」あると不合格となり、筆記試験だけ合格の場合、次の年の筆記試験は免除される。
- 第一種電気工事士と第二種電気工事士の技能試験に係る「欠陥の判断基準」について
※これは移動中の電車の中とか海を見ながらとか寝る前とか
トイレの扉に張っておくとかでボケ~としながら何回も見る感じが良いのでは?
私は通勤・通学中に読んでいたね~
公表問題No.1 を実際に見てみよう~
- 材料
- 単線図
- 施行条件
大体こんな3部構成になっていて、施行条件通り単線図を参考にして結線し工事を完成すれば良いんだけど、単線図のままじゃ結線した後に間違いでした~となった場合どこが?っていうのが分からない。また誰が工事した?ってのも分からない。少なくともプロとして仕事するなら、自分の仕事(ミス)は明確にして責任を持つ(必ず直す)為にも、複線図は書くのが当たり前と思ってこれから施工してほしい。
今回は単線図から複線図を起こすという目的なので、1枚目の材料はとりあえず無視して2枚目からいきなり行こう~~(^^♪
公表問題No.1 技能試験問題[試験時間 40分]
図に示す低圧屋内配線工事を与えられた全ての材料(予備品を除く)を使用し、<施行条件>に従って完成させなさい。
なお、
- ー・ー・ー で示した部分は施工を省略する。
- VVF用ジョイントボックス及びスイッチボックスは支給していないので、その取り付けは省略する。
- 電線接続箇所のテープ巻きや絶縁キャップによる絶縁処理は省略する。
- 作品は保護板(板紙)に取り付けないものとする。
< 施行条件 >
- 配線及び器具の配置は、図に従って行うこと。
- なお、「ロ」のタンブラスイッチは、取付枠の中央に取り付けること。
- 電線の色別(絶縁被覆の色)は、次によること。
- ➀電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。
- ➁電源からの点滅器までの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。
- ③次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子
- 引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)
- VVF用ジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設け、接続方法は次によること。
- ➀A部分は、リングスリーブによる接続とする。
- ➁B部分は、差込形コネクタによる接続とする。
<以下余白>
※余白部分に複線図を自分で書くのだが、出来れば<施行条件>下が望ましい。施行条件に従って完成させなさい。という問題なので、これを守らないといくら電気的な配線が正しくても不合格となる。
ここで話を少し脱線させるけど、大事なことなので書いておく!
※複線図を早く書きたい方は、この段落を読み飛ばしても全く問題はない。
例えば、今回のように単線図から複線図を起こすという目的の場合。
を見て単線図から複線図を起こしても、間違いではない!が・・・せっかく試験を出す方が詳細な公表問題を掲示してくれているのだから、本番問題そのものをたくさん見た方が良い!というのが私の考え。なので、わざわざ書き写してまで、上記に「公表問題No.1」を貼り付けている。
具体的に例を出すと、
下記の単線図を複線図にしなさい。
※記載のない電線の種類は、VVF1.6とする。
こういう出題でも、良いわけだ。
実際の現場では器具に添付される単線図はこの程度のものだし施工書が添付されている場合なども、ケーブルの長さまで書いてあるのはほとんどない。
毎年1月時のプレリリース発表時に前年との器具の配置の違いから昨年までの「公表問題 」がそのまま利用できない場合は、この形でのブログ掲示になってしまう場合もある。
ただ電気工事士の試験だけでなく、世の中にはたくさんの資格や試験があって、試験対策は知識そのものよりも試験に対して早く対策したモノ勝ちなんだよ。つまり出題者から過去問が提示されているならそれはもう答えがあるようなモノだから、たくさん見た方が【合格】しやすいってことなんだ。
で、たくさん練習して実践をつめば・・・私が上記で提唱した「 複線図の書き方 4手順 」みたいな方法が自分で見つけれるようになるんだ。自分で見つけたモノは案外忘れないからねぇ~~One piece のドン!みたいな感じで、自分のバイブル(魔法)になるんだよねw
電気は黒から白に流れるように配線するんだが、黒は痛みを伴うんだよ。痛いと鮮明に刻印されるからねぇ~はっきりと単純に物事を整理できるし理解できる。。。なんてね?この手の話は、うらあどの か あどのうら でも開設して別ブログ立ち上げないとダメだわね。きっとw
さて無駄話しは終わりにして、時を戻そう~~🧐
公表問題No.1 単線図 → 複線図に
複線図の書き方 4手順 を思い出して・・・
- 白線
- 黒線
- スイッチ
- PL
どれからやるの?
4.PLからやる!
PL=パイロットランプ
単線図にパイロットランプ(PL)の文字があるのは、No.2とNo.10だけ今回のNo.1ではその文字がないので手順1~3の順にやればよい。
もしパイロットランプ(PL)の文字があれば、特記で「常時点灯」か「同時点滅」かによって配線が異なる。※あと「異時点滅」もあるが、今まで技能試験に出たことはないので、技能試験対策としては覚えなくてもよいが、気になる人は自分でググってみてくれ!
今回は、常時か同時かの場合だけ複線図にするやり方を解説する。
常時点灯 の場合=「コンセント」と同じ扱い
同時点滅 の場合=「照明」と同じ扱い
これでPLの複線図は書ける!!
PLを処理したので、複線図の書き方 が3手順になった
- 白
- 黒
- スイッチ
1.白
スタートは電源のN(接地側)から「照明」「コンセント」「他負荷」に繋ぐ。
2.黒
スタートは電源のL(非接地側:触ったら電気がビリとくる方)から「スイッチ」「コンセント」「他負荷」に繋ぐ。
3.スイッチ
スイッチの片側から、使用してない線の色(白・黒・赤)で照明に繋ぐ。
※ケーブルは2線、3線、4線(アース付き)があり、使用するケーブルにより色が決められているので、施行条件で指定された色を器具の指定の位置に繋げる必要がある。
- 2線(白・黒)
- 3線(白・黒・赤)もしくは(白・黒・緑)
- 4線(白・黒・赤・緑)
※電気工事で緑色はアースとして使用するのが決まり。
余談だが・・・漏電していたり、施工ミスがあるとココに電気が流れる場合があるので実際の施工時は一番気を付けなければいけないポイントである。またリモコンリレーを使用した学校の体育館や食堂の照明にはアースが取られていることが多く、処理順を誤ると全停することがあるので、活線工事の場合は特に気を付けるポイントになる。
上記単線図で線の数を表しているのは、EM-EEF2.0-2C,VVF1.6-3C,VVF1.6-2C,VVF1.6-2C×2
- 2線 … 2C
- 3線 … 3C
- 4線 … 4C
ちなみに VVF1.6-2C×2 の×2はケーブルが2本ってことやね。
フリーハンドで複線図を書いてみる( 公表問題No.1 )
汚くても許せ、フリーハンドだからなぁ~
0.器具を配置(PLを確認)
スイッチ(イ)は位置表示灯(ホタルスイッチ)で内部的にPLを持っているが、施工としては通常のスイッチと同様にすれば良いだけ。
これが分離するとスイッチ+PLで「異時点滅回路」として施工しなくてはならない(過去の問題で異時点滅が出題されたことはない!)全て位置表示灯として出題されている。
1.電源から白線(接地側)を配線
2.電源から黒線(非接地側)を配線
3.スイッチ(イ)から照明までを配線
4.スイッチ(ロ)から照明までを配線
5.スイッチ(ハ)から照明までを配線
編集後記
こんな感じで2021年(令和3年)は複線図だけは最低でも13課題分書いていく。とにかく二種電工に限らず一種電工でも技能試験で一番大事なのは「複線図」
施工を早くするよりも、先ずは設計図を基本通りにしっかり書けるようになるのが第一!
これさえ出来れば技能試験の80%は完成している。
- 4手順で複線図を書く(色付きがベスト)
- 正確に速く書けるようにする(目標5分以内)
- 13課題全て3回ずつ複線図だけ書く
- この後「施工」に移るとミスの少ない工事が出来るので、電工一種も格段に合格しやすくなる。
電工の試験では「複線図」が一番のキモ
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それでは、またね~😎